話しかけるメニュー

2001年07月23日号

●飲食店のメニューは、お客様とのコミュニケーションツール。


福岡のあるレストランが、メニュー改革に取り組んだ。


といっても、料理の内容を変えたのではない。


メニューを、お客様とのコミュニケーションツールとして、
表現方法を変えたのだ。


●まず、メニュー全体を手書き文字で味のある雰囲気にし、
料理のページは一品一品にうんちくやおすすめの一言を添えた。


例えば、単に「たい茶漬け」と表現してたものを、
「たい茶漬け 毎朝調理される玄海産のタイに、○○料理長が苦心して作った特製ゴマダレをからめました。
こぶ茶が玄界灘の香りをいっそう引き立てます」
とした。


また、最後のページには、
スタッフ1人1人の似顔絵と自己紹介を記した。


●メニュー改革後、すぐにお客様に変化が表れた。


これまで「メニューが少ない」などのクレームが毎日あったが、
全くなくなった。


そればかりか、メニューをよく読んでくれるのだ。


さらに、スタッフにも「おお、君がこの○○さんか!」などと、
親しげに声がかかるようになったという。


【見解】


●メニューは、店とお客様が対話する大切な機会だ。


また、最近のメニューには横文字が並び、
それがどういった料理なのか想像すらつかない。


どんな方法でもいい。


積極的に伝える努力をすれば伝わるものだ。


【総括】


●メニューだけでなく、
来ていただいたお客様に帰り際に、
“サンクスレター”を渡してみるというのも面白い。


どうしても忙しい厨房やフロアスタッフではあるが、その合い間に、
「かわいいお子さんですね。今度ご来店される時はこのレターをお持ちください。
少しですが、いつもご利用いただいているお礼をさせていただきたいと思います。
本日はありがとうございました」
などとすれば、押しつけがましくもないのでは?

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