創作料理バトル

2001年07月09日号

●かつての人気番組『料理の鉄人』を彷彿させる、
「創作料理で若手とベテランシェフが対決!」という企画を実施しているホテルがある。


料理人を若手・ベテランチーム(各10人)に分け、
コース料理・一品料理で腕を競わせる、というもの。


「食」をエンターテイメントとして捉え、
多くの消費者の間で浸透しているという。


●同時に行われたランチ企画は、
レストラン入口に、当日担当する若手コックの顔写真と食材のみを掲示している。


何がどのようにできるか、お客さんに楽しんでもらうというもの。


●「話題性と、お客様に食事の“楽しみ”の部分を感じていただくのが狙い。
と同時に、若手育成にもつながれば…」
と担当者。


なかなか難しいと思われがちな「食」の分野でも、
消費者が楽しめる“演出”が出来ることを証明した。


【見解】


●テレビの中で非現実的な演出を一般消費者が楽しめる。


そのように考えれば、毎日楽しむテレビ番組も販促の宝庫かもしれない。


なにせ、見ている人を「いかに楽しませるか」を追求して制作されているはず。


つまり、みなさんが常に行っている「販促」と、
根本的に同方向を向いているからだ。


●巷でよく、
「私は居酒屋を営んでいるから…つまり、待ちの業態なので客が来るのを待つしかない」
という言葉を聞く。


とんでもない。


「創作料理バトル」のように、
アイデア1つで「攻めの販促」はいくらでも出来るはずだ。


【総括】


●多種多様化された「食」の世界で、
これも販促というのかわからないが、
面白い居酒屋の話を聞いたことがある。


その居酒屋のウェイターが全て男前なのだ。


ダンディー系からジャニーズ系まで勢揃い。


当然、それ目当てで若い女性客が増えたという。


そして今度は、その若い女性客目当てで男性客も増えたらしい。


店員が客を呼び、客が客を呼んだのだ。


●ただ、「食」を売る店で忘れてはならないのは、やはり料理がおいしいこと。


料理バトルや美形ウェイターもいいが、その根底にある基本(味)の部分が疎かにされていれば、
舌の肥えた消費者はスグにソッポをむくだろう。


「食」を営む店の最高の販促は、やはり「美味しい料理」であるはず。

米満和彦 著書一覧