インターネット仕入れ

2002年01月11日号

●「高級料理を安く食べたい」


誰もが願うことだと思う。


インターネットを利用して、そんな夢のような話を具現化している店がある。


高級牛やマグロをふんだんに使った料理が、他店の半値以下で並べられる。


では、なぜインターネットで食材の仕入れを思いたったのだろう?


ある日、オーナーはほんの軽い気持ちで注文してみたという。


●そのサイトは、ある漁師が立ち上げており、ネット上で魚を販売していた。


そして、その新鮮さと安さに驚いたという。


魚に限らず、多くの食材は、
生産者から店に届くまでの間に多くの流通経路をたどる。


当り前だが、値段も高くなる。


また、経路が多ければ多いほど、店に届くまでの時間もかかる。


つまり、新鮮さも失われてしまうのだ。


しかし、このサイトでは、
注文した翌日には水揚げされたばかりの食材がポンと届く。


まさに、メリットだらけのインターネット仕入れを発見したのだ。


●その後、魚以外にも様々な生産者とネット上でやりとりをしている。


なかには、最初の取引の際、
最高級マグロが「無料サンプル」として送られてきたところもあったという。


ネット仕入れにおけるメリットは、
卸業界と違い、小規模店にも懇意に販売してくれる点。


逆に、デメリットは、野菜など単価の低いものは送料が高くついてしまうことや、
まだまだ入手できないものが多いということ。


さらに、相手は個人の場合が多いので、天候などにも左右されやすいことも考えられる。


●結局、卸による仕入れとネットによる仕入れはどちらにも長所と短所がある。


野菜の送料などは、店の規模によってもだいぶ違ってくるだろう。


やはり、今のところは“どちらも上手くつきあう”というのが最善の策だろう。


【総括】


●これから先、ネットによる仕入れがより発達していくかどうかは誰にもわからない。


今は、売る側も直接売れるため、単価が高く売れる。


ただ、やっぱりネットって手間がかかるもの。


その手間を生産にあて、大量卸のほうが利益がでることにあらためて気付くのかもしれない。


しかし、買うほうも売るほうも、試行錯誤することが大切だと思う。


常に試行錯誤し、より安いものを消費者へ提供する。


こういった積み重ねが信頼感になる。

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