売る側が商品を選ぶ通販

2002年02月27日号

●一般に「モノを買う」ということは、
客が欲しいと思う商品を買うということ。


非常に当り前のことだが、
売る側が「あなたはこれを買いなさい」なんてことは決してない。


例えば、ビール1つとってみても、
何種類とある銘柄の中から「これ!」と思う商品を客が選ぶのが当り前。


しかし、世の中には「あなたはこれを買いなさい」として、
売上げを伸ばしている通販会社がある。


●この通販会社は、あるテーマに沿って会員を集め、
毎月、テーマに合わせた商品を送る、というシステムを採用している。


先にも出てきたビールを例にとると、
まずは、「ビール」をテーマにした通販倶楽部をつくり、会員を募る。


通販会社は、世界中から様々なビールを見つけてきて、
毎月1回、会員宛てに送る。


送られてくる内容は、
滅多に手に入らない珍しいビールや、世界的に有名なビールなど様々。


つまり、先にテーマを掲げて会員を募ることからも推測できるように、
集まった会員は、非常にマニアであることが多い。


そこで、マニアも唸るような商品を毎月送るということで、
顧客満足を高めている。


●ビール以外にも、
タバコ(葉巻)やジグゾーパズル、ピザなどもある。


この商売の難しいところは、
何といっても商品の仕入れに尽きるだろう。


相手にマニアが多いだけに、
その商品に関する知識が高い人が多い。


ヘタなものは売れないわけだ。


しかし、良い商品さえ集めることが出来れば、
マニア同志のクチコミネットワークにのって広まる可能性は充分。


また、会員には必ず送るため、仕入れ数の設定がしやすい。


【総括】


●「あなたはこれを買いなさい」は少し大袈裟だったかもしれないが、
この手法は、間違いなく今までの売り方とは違う。


たくさんの商品ラインナップの中から「じっくりと選んでください」が今までのスタイルだとしたら、
考え方が180度違う。


受け手側としては、
「今月はどのような商品が送られてくるのだろう。楽しみ」
とさえなっているようだ。


良い商品が届くことで、客からの信頼を得る。


その積み重ねが、客をさらに増やす。


販売の仕方も、
考え方によっては、1つではないということを考えていきたい。

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