顔を出す広告

2002年03月20日号

●最近、多く見られるようになった広告に、
店長や店員の写真入りのものが増えている。


特に、地元密着型の業態店舗では、よく用いられている手法だ。


「今度、○○町店の店長になりました□□です。よろしくお願いします!」
というふうに、全面にうたっているものや、
「今回、○○地区を担当させていただきます△△生命の□□です」
といったものまで様々。


見ていて面白い。


この手法には賛否両論あるだろうが、
より効果的に使えば、面白い表現方法になると思う。


●その地区一帯に、数万枚にわたって撒かれるチラシに、
自分の写真が載るわけだから、それなりの勇気がいるだろう。


しかし、どうせ載るのなら、
「この体を捧げてやる!」くらいにアピールして、
成功している事例もある。


女性をターゲットに、ダイエット効果を表現した女性の話。


女性は出産を経ると、
どうしても、元の体型に戻すことが難しくなるらしい。


彼女も同様に、出産を繰り返すうちに、
貫禄がついていってしまった。


ある日、「このままではいけない!」と一念発起。


遠赤外線放射セラミックフィルムを使った腹巻のような製品を開発し、
ダイエットに励んだ。


体重はみるみる落ちていき、次第に彼女はこの製品を販売するようになる。


この類の商品ではよくある「使用前・使用後」の写真は、もちろん本人。


これが、ウけた。


商品は飛ぶように売れたという。


●この手の商品は、世の中に多く流通しているが、
経営者自ら使用モデルになっている例は見たことがない。


「商品を販売している会社の経営者が実際使用して成功しているのなら…」


これは、説得力があると思う。


チラシに限らず、広告は、
「どこまで説得力をもつかどうか」が重要。


広告に載っている商品の特徴や説明文など、
真剣に読み込んでる消費者は、ほとんど皆無だろう。


しかし、表現に説得力が加われば、消費者心理にも変化が生じる。


「新しい店長です!」もいいけれど、
「○○売場の□□です。店内で私を見つけて下さい。
私に声をかけていただいたら必ず10%値引きします!」
くらいの表現があった方が、ゲーム性もあって楽しい。


【総括】


●私事で恐縮だが、
私の住む(福岡市)近くに大型家電量販店がある。


仕事柄、よくパソコンコーナーに行くのだが、
「この人に聞けば何でも知ってる!」
という店員が1人いる。


他店で聞いてもわからないことを、
その人に聞くと、一発で答えてくれるのだ。


これは頼もしい。


多少の価格差があろうとも、
よくわからない商品に関しては、
迷わずその方に聞きながら買うようにしている。


そして、この店のチラシは「今度店長になりました○○です!」タイプ。


どうせなら、店長よりもその詳しい店員さんが、
「私に答えられないことはことはありません!」
と出てきた方がいいのに、と思ったりする。

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