洗面所 サンプリング

2001年11月23日号

●生理用ナプキンの新製品発売において、面白いサンプリングが行われた。


こういった生理用品は、一般的に使用感などがクチコミとして広がりにくい商品。


話題になる場所が限られてしまうことや、
内容に対する心理的な抵抗感などが原因。


そこで、今回のプロモーションはそうした障壁を取り捨て、
次に製品についての正しい知識を得てもらうことを目標とした。


●通常この手のサンプリングは街頭配布か、学校の近くで配る場合が多かったが、
今回はカフェ、クラブ、レストランなどのレストルーム(洗面所)で行われた。


洗面台の中央にアクリル製のボックス型什器を設置、
1個に1枚のサンプルが入った袋を利用者が自由にピックアップできるようにした。


なお、什器の開口部は狭くなっており1度に1個ずつしか取り出せないようになっている。


「精神的な負担の少ない、必然性のある場所でと考えた結果、レストルームという空間を選んだ」と担当者。


レストルームは女性同士が気兼ねなく会話できるため、クチコミが広がりやすい空間。


また、設置型の手法をとったことで、
受け取る側の「自発性」に任せているのでサンプルのムダがなく、
本当に関心の高い層だけにピンポイントで到達させることができる。


●また、什器近くにはキャンペーン広告を掲示したり、
店内にポストカード広告を設置するなどして相乗効果を狙い、
深いレベルの情報を伝達できるようにした。


【総括】


●街頭でのサンプリングなど、どうしても抵抗を感じてしまう。


一度受け取ってしまうと、大部分のそれが必要性のないもの。


しかし、そのまま街中で捨てるわけにもいかない。


仕方なく家まで持ち帰り、ゴミを増やしてしまう。


このようなイメージがあるから抵抗感を感じるのだろう。


ただ設置型であれば、目標数に達するまでの時間がよみづらい。


一長一短であるが、
やはり、商品特性を考えた上でのサンプリングを行うことが大切だと思う。

米満和彦 著書一覧