格安の広告

2002年05月08日号

●なかなかありそうでない販促手法として、
「共同チラシ」を考えてみたい。


仮に、B4サイズ両面カラーの印刷とし、
表面に2社の広告を掲載したとする。


面積だけ考えれば、
B4サイズの半分であるB5サイズ・片面チラシを作成する場合と同じものが出来上がることになる。


経費的な面で考えてみると、B5サイズ・片面カラー・1万枚くらいを印刷した場合、
印刷経費が約10万円、新聞折込みなら折込み代として約3万円(1枚当たり3円として)
という計算ができる。


これに対して、知り合いの店4社共同でB4両面カラー印刷した場合、
印刷代が約20万円、折込み代は約3万円、合計約23万円となる。


(注:印刷代・折込み代共に会社や地域によって値段差があります)


これを4社で割ると、57500円となる。


同じB5の面積を告知するのに、
単独だと13万円で、共同だと半分以下の約6万円までに下がってしまう。


●この考え方が発展していったのが情報誌といわれる印刷物だろう。


B4よりもB3サイズにまで広げて、
8社で共同チラシを作成すればもっと安くすむはず。


しかし、ここでネックになることも明記しておきたい。


サイズやページが増えれば増えるほど、情報が埋没化していくこと。


先ほど説明したB4とB5の価格差は、
そのまま露出度に置き換えることができると思う。


4社共同より単独の方が目立つに決まってる。


また、こういう形態のチラシは折込会社が受け付けない場合が多い。


単純に考えて、折込み代が減るわけだから、
歓迎すべきことではない。


また、共同でする場合、制作するための情報を1つに集約する必要もでてくる。


●ただし、この形態が全く不可能かといえばそうでもない。


折込みがダメなら、ポスティング業者に依頼することだって出来る。


ただし、ポスティング料金は、折込み料金より一般的に高い。


この手法を定期化することで、
折込み代位にまで値下げ交渉ができたらしめたもの。


ただ、この手の広告はやはり、
広告代理店(もしくは印刷会社等)に頭をとってもらった方がいい。


広告上の表現や、クーポン券の割引率など、
素人にはわからないチェックポイントが多い。


●情報の埋没化という点も、考え方を変えると魅力的なツールになり得る。


コンセプトを、例えば「子供」に決めてしまい、
そのライン上で考えられる店を4店選択すればいい。


例えば、「子供服屋」「おもちゃ屋」「遊園地」「映画館」など。


同業では意味がないが、
異なる業種間で同じターゲットの店なら、使い勝手の良い情報ツールとなる。


最後に、最も大きな弊害となり得る「地域」「タイミング」「数量」を4社合意できるかどうか、
という点さえクリアできれば“格安の広告”が可能となる。

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