主婦への間接アプローチ

2003年05月19日号

●家庭において、主婦が財布のヒモをにぎっている割合は多い。


ということはつまり、主婦に対して、いかに効率的な告知が出来るかが、
販促プロモーションの成否のカギともいえる。


今回紹介する事例は、主婦へ間接的にアプローチする方法。


主婦へのアプローチを直接的に考えると、
スーパーやドラッグストアへ設置するフリーペーパーやチラシや、
化粧品店のサンプリングといったものが考えられるが、
視点を少し変えると「主婦=子供を持つ母親」という図式に気付く。


●世の中に多数存在するフリーペーパー(無料情報誌)の中には、
幼稚園とタイアップし、先生が園児に手渡しして、
家に持ち帰ってもらうものもある。


内容は「母親と子供」に関する子育て的な情報や、
母親のみに焦点をあてた情報など。


実際に母親に手渡すわけではないのだが、
現実的に園児たちが、そういった類の情報誌を読むはずもない。


当然、ターゲットは母親となる。


●間接的に母親の手元に届くこうした子育て情報誌は、もう一つの効果も生む。


それは、幼稚園で配られるという安心感。


街頭でなかば無理やり手渡される告知物と違って、
そこには、信頼感が芽生えるはずだ。


当然、出版社側も幼稚園とのタイアップをはかっている以上、
その内容には細心の注意を払いながら制作していることだろう。


この子育て情報誌で広告出稿をする企業業種としては、
レジャー、教育、化粧品、通販、流通、食品関連が多いという。


●また、幼稚園とタイアップしている状況を利用して、
誌面広告以外のプロモーションを行っている場合もある。


例えば、広告商品のサンプリングキャンペーンを幼稚園内で実施したり、
子供を乗せる自転車の試乗会を開催する、
といった立体的な展開が可能となる。


当然、遊園地等のクーポン券を掲載することも可能。


効果を期待できない情報誌が多い中、
幼稚園とのタイアップ情報誌は今、注目が集まっている。


【総括】


●当然、幼稚園側としても“場”を提供することで、
ある程度の収入を見込んでのタイアップとなるが、
一つだけ言えることは、そこが教育の場である以上、
悪い内容のものは絶対に配ってはいけない、ということ。


幼稚園・母親・企業の三者が健全な関係であるからこそ、
販促プロモーションがうまい具合に進むというわけだ。


また、情報誌制作側にも、一つのヒントが得られるだろう。


配布数や配布地域でのやみくもな広告の奪い合いよりも、
本当に効果が得られる場所を探すこと。


そして、より良い誌面作りが今後は求められるだろう。

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