販促活動をしても売れない?!

2003年07月28日号

●ある美容室での話。


店舗を全面的に改装し、リニューアルされたその店頭は、
全面改装しただけあって清潔感にあふれ、デザインセンスも抜群!


改装後は毎日掃除を徹底しているから、店内はいつもピカピカ。


まさに、居心地の良い店の模範例とも言うべき佇まい。


しかし、客の居心地の良さを第一に考え、改装したはずなのに、
肝心の客が来ない。


どうしたのだろうか?


告知活動を怠っていたのか?


そんなことはない。


キチンとリニューアルオープンキャンペーンも実施し、チラシポスティングで事前告知も行っている。


しかし、一人として客が店に入ってこないのだ。


●店舗も宣伝活動も問題はない。


しかし、客は来ない。


その原因をつきとめるために、店主は店周辺の人々に調査をし始めた。


すると、原因はすぐにわかった。


消費者の多くが「あそこの店は接客が最低」と指摘したのだ。


ぬくもりの感じられない冷たい接客、これこそが客を呼び込まない原因だったのだ。


中には「二度と行きたくない」という意見もあったという。


●販促活動をすれば少なからずモノは売れる。


当然のことだ。


この美容室の店主も、改装やキャンペーンなど、
何かしら企画を立てれば客は自然に来るものだと思い込んでいた。


最も重視しなければならない部分を見失い、二次的要素に力を入れていたのだ。


●美容室とは何か?


その答えは、間違いなく「サービス業」と言えるだろう。


サービス業において接客が悪ければ、客が来るはずはない。


ここで販売促進について、もう一度再確認してみる必要があるだろう。


小売りであれば、販促活動以前に満足度の高い商品やスタッフの接客態度、
飲食店であれば、美味しい味や店員のマナーといった、
販促以前に確立していなければならない基本的要素がある。


これらをないがしろにして、いくら販促活動を唱えても、客が魅力を感じることはない。


販促とは、そういった基本条件をクリアした上で施行されるべき活動と捉える必要があるだろう。


【総括】


●「冷たい接客が嫌われる」ことは、その他業種全てに共通するとは限らない、
ということも覚えておいてほしい。


一人でゆっくりくつろぎたい喫茶店でベタベタ話かけられたらたまったものではない。


業種によって、その基本部分は変化していく。


何が基本部分なのか?


それは、何が客を最も喜ばせる要素なのか? と考えれば、自ずと答えは出ててくるだろう。

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