客を制限しない

2002年12月22日号

●どこが定めたわけでもないのに、
世間一般の概念によって、客を制限してしまうことはないだろうか?


例えば、香水を売る場合でも、その多くの客が女性となるだろうが、
なかには男性客だって客になる可能性はある。


女性へのプレゼントとして購入する場合などだ。


しかし、客のほとんどが女性であるため、
女性が好む売場や販売方法をとらざるをえない。


これはこれで仕方のないことかもしれないが、
そこに一工夫することで、男性客を取り込むことはできないものか?


●東京のディスコで、子供連れでもOKのディスコパーティーが開かれた。


「日常は子育てに忙しくて夜遊びができないけれど、
たまにはオシャレをして若いころのように思い切って遊びたい」
という願望に応えた企画だ。


以前にも同様のパーティーが開かれていて、好評だったという。


日頃、家庭の中でしか親を見ることのない子供たちが、
両親の華麗なステップに驚くシーンもあったとか。


●名目上「子連れOK」とうたっているだけではない。


多彩な企画や子連れ優先シートの設定、中学生以下の入場料を無料にするなど、
子供に対する思いやりが感じられる。


ディスコというとどうしても、独身男女の“遊び場”的要素が強くなってしまいがちだが、
子持ちのお父さんやお母さんが行ってはいけないといった法律などどこにもない。


しかし、世の中には暗黙の了解的な概念は確かに存在する。


そこへ、主催者側が声をあげて企画すれば、
眠っていた需要を掘り起こせるはず。


あなたの店も、
世間一般の概念によって、客を制限していることはないだろうか?


【総括】


●ディスコにしろ、小売店にしろ、
店を経営するときは、当然のことながら重要顧客層を理解しなければならない。


そして、そこに対して最も重点的に販促活動をすべきだろう。


しかし、それ以外に顧客層を増やすことはできないのか?


例えば、スーパーであれば、
重要顧客層は「近所の住人」ということになるだろう。


しかし、仮にそのスーパーが主要道路に面していた場合、
会社勤めのOLが帰宅途中に寄ることで、2次的顧客層になり得る。


当然、重要顧客層とは異なる販促アプローチが必要となってくるだろう。


今一度、自店の顧客層の可能性で探ってみるのもよいのでは?

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