日本では出来ない商法

2002年05月15日号

●ファッション雑誌などをパラパラめくると、
きっとお気に入りの服の一着や二着はすぐに見つかるだろう。


しかし、大抵はそれでおしまい。


どうしても欲しい場合は、販売店舗を調べるか、通販などで申し込むだろう。


しかし、そういった服ってやっぱり高いものが多い。


「どうしても欲しい!」けど「高い」から断念、
なんてこと、みなさんも経験したことがあるだろう。


●ベトナムでの話だが、
店頭には外国のファッション雑誌が備え付けられている。


客はこの雑誌をパラパラめくり、
お気に入りの服が見つかれば、その服を店に注文する。


しかし、店はその服をメーカーに発注するわけではない。


店が作るのだ。


雑誌を見ながら、客と生地を選び、
2週間後にはほぼ同じデザインの服が出来上がるというわけ。


ベトナムにはこういった店が無数にあるという。


●3坪ほどのある店では、
1日平均30人の客が来店し、50件ほどの注文が入るという。


価格は、既製服より少し高め程度でオーダーメイドできる。


これに比べて、本物の海外ブランドを注文するととんでもなく高い。


似てればそれでいいのだ。


万国共通で“私だけのオリジナル服”傾向が強いのだろう。


人気があるという。


●厳密に言えば、やはり違法行為に当たると思うが、
店側の意見としては、雑誌をあくまで“参考”にするだけなので、
バイクや家電コピー商品などとは違うということらしい。


ベトナムならではの商法といえる。


【総括】


●この商法でよく考えてみたい点として、
ほとんど全てオーダーメイドで作っているにかかわらず、
既製品より「少し割高」程度で利益が出ている点。


完成された服よりも、生地だけの仕入れの方が安い、というのは当り前。


では、問題は制作コストにかかってくる。


この部分を低価格仕入れが出来れば、
この手の商法もまんざらではないと思う。


「全て一品物」に勝るオリジナル性はない。


ただし、この商法をそのまま行うと違法となるので、ご注意を。

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