毎日アクセスで売上げアップ

2002年11月08日号

●大阪のホテルが、自社サイトに新しいシステムを導入することで、
それまでの3倍の予約を獲得することに成功したという。


そのシステムは、
一般消費者が毎日サイトにアクセスすることでポイントを与えるというもの。


実際に、予約などを行わなくても、
サイトにアクセスするだけでポイントが付く。


例えば、30日間毎日(連続で)アクセスすると、
30ポイントの他にプリペイドカードなどがもらえる。


90日連続の場合は100ポイントのボーナスに加えてバイキング無料招待券、
また、300ポイントに達すると、
500ポイントのボーナスにホテル無料宿泊券まで付くという。


●もちろん、このサイトは一般に開放されているので、
メールアドレスを持つ人であれば誰でも無料で会員登録できる。


「見てもらう」だけに、なぜここまでのサービスを盛り込むのか?


この手法は、客の心理変化をうまく利用したものなのだ。


では、一般消費者が毎日アクセスすると、
どのような現象が起きるのだろうか?


客は毎日のアクセスを習慣化することにより、
予約してみようかなという気持ちに移り変わるという。


●同社が発行しているメルマガでも、
記載されたURLをクリックすることでポイントがたまる仕組み。


このシステムで、8割近い開封率を確保しているという。


サイトとメルマガ双方の新システムにより、
予約の9割近くが、自社サイト経由となり、
旅行総合サイトへ支払う手数料の削減にもつながっているという。


【総括】


●携帯で広告メールを受け取ると、ポイントが付くといったものがある。


しかし、それらはメールを配信する広告代理店が、
あらゆる企業の広告を集めてメールを配信するため、
受け取る側にしては愛着がわかない。


その点、一社単独でのポイントシステムは、
毎日閲覧することで、その会社への親しみ感が芽生えるのもうなずける。


このようなシステム導入に至っては、単純に売上げが予測しづらい面があるので、
導入決定は大英断だといえる。


販促は結果が保証されるものではないものだが、
今後は、このシステムのように、
客の心理状態まで読んでいかなければいけないのかもしれない。

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