旅行動画情報

2003年06月16日号

●最近、旅行会社に新しい動きが見られている。


通常であれば、お客が旅行会社に出向き、
パンフレットや見積り書を見ながら、商談を行う。


しかし、今回紹介する新しいサービスは、
お客が旅行会社に出向くまでは同じなのだが、
その後の説明の方法に新しさがある。


パソコンを使った動画で現地の様子を紹介するシステムがそれだ。


●「このホテルのロビーやお部屋はこのようになっています」
「島を探検するオプショナルツアーもありますよ」
といった具合に、リアルに、説得力ある画像が目に入ってくる。


これなら、ほぼ実体験に近い情報が得られるわけで、
購入判断力を高めることが可能となる。


●JTBでは現在、中国、エジプト、ハワイ、グアム、サイパンの動画情報に加え、
海外挙式版も用意しているという。


また、これまでのお客の旅行会社に対する印象には、次のようなものがあった。


「ゆっくりと検討するスペースがない」


「カウンターのお姉さんを気にせずに商品選びをしたい」


これらの代表的な声を反映して、ノートパソコンを複数台導入し、
情報検索型店舗も登場している。


●お客は“旅”に夢や希望を持っている。


多忙な日常から離れ、非日常を楽しむことが主な目的だろう。


しかも、海外旅行は高額になる場合が多い。


どのような商品でも言えることだが、“旅”に対するお客の思い入れは強い。


インターネットが普及してきて、ボタン一つで商品の購入ができる今の時代に、
わざわざ店舗まで足を運んでいることを考えれば、
より納得のいくサービスが求められるのは当然のことだろう。


販促ツールとは、お客に納得してもらうための「説得ツール」だといえる。 


【総括】


●こういった旅行会社の動きは今後、益々加速していくにちがいない。


逆の視点で考えれば、今後旅館や観光名所側も、
自主的に、こういった動きに連動してくる必要がある。


地元の業者等で動画DVDを制作し、旅行会社に持ち込む。


本来であれば旅行会社がすべきことではあるが、
ハードの普及よりも、ソフトの充実に時間がかかるのは世の常。


積極的な販促策実施でいち早くソフトを提供していけば、
旅行会社も、おすすめ商品として売り込むことは十分に考えられる。

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