新しいホテルの動き

2002年06月19日号

●ホテル業界が、変革の時期にきている。


あらゆるサービスをより多く採用していたものを廃止したり、
より(経費面で)効率的な方法を選ぶ場面が増えてきている。


例えば、ブライダルにおいて、特に気を使う部分にコース料理があるが、
肉メインにするか魚メインにするかだけでも頭が痛いところだ。


それなら、招待する客に直接きけばいい、というプランが現れた。


例えば、日本料理かフランス料理かを示した往復ハガキを招待する方へ送付。


客はいずれか好きな方を記入し、新郎新婦へ送り返す。


当日は、お好みのメニューが並ぶというわけだ。


●他にも、通常ではお断りしていた真夜中のチェックインを認めるホテルも出てきた。


価格的には、通常料金より少し値上げするものの、
どの時間から入室しても、その後10時間は利用できるというもの。


よく考えてみれば、どのホテルも連日満室なんて滅多にないだろう。


平均して算出した空き部屋とされる約20%の部屋を24時間対応としたわけだ。


●また、無駄なサービス排除したホテルもある。


例えば、24時間ルームサービスなどは、もちろんあるにこしたことはないサービスだが、
夜中にはあまり需要がないこと、24時間体制での調理人待機というコスト面での理由から廃止した。


しかし、廃止したからといって、特に不満も聞かれないという。


逆の見方をすると、それほど必要性のなかったサービスだったのかもしれない。


ここで浮いた経費分を別のサービスに充てているという。


【総括】


●考えられるあらゆるサービスを提供することは、
客にとって確かにありがたいことではあるが、
その経費によって商品価格そのものが値上がりしたのでは話にもならない。


ここで考えたいのは、本当に必要なサービス、
なくしても支障のないサービスを見極めること。


例えば、その業界では当り前のサービスであっても、
時代や地域によって必要とされない場合もある。


気を付けたいことは、「必要のないサービス」は単なる「ムダ」であるということ。

米満和彦 著書一覧