ビジネスホテルのIT化事情

2003年11月17日号

●ビジネスホテルが、本当の意味でビジネスホテル化しつつある。


全国のビジネスホテルで今行なわれている、
他社との差別化に有効な手段として用いられるITサービスについてまとめてみたので、
紹介したいと思う。


●ビジネスホテル最大手の東横インでは、
全ホテルのロビーで、IP電話による電話無料サービスを開始。


ロビーには、ブロードバンド接続されたパソコンが2~3台設置されており、
空いていれば利用可能。


LANケーブルの無料貸し出しも出来る。


●サンルートホテルチェーンでは、
一部で、テレビ一体型液晶パソコンを設置。


これなら、自前のノートパソコンなどを持ち込まなくても仕事がこなせる。


他には、ズボンプレッサーも導入。


●ビジネスにおける出張の際は、長期滞在もあり得る。


そこで、東急ステイではそういった要望に応え、
客室の約半数にキッチンを設置。


水、電気、コンロ、鍋などが自由に使用できる。

 
食材の買い出しや調理の手間はかかるが、
部屋から出ることなく済ませられれば、
仕事に費やす時間が増えるし、なにより経済的だと言える。


●全日空ホテルズでは、
一部の客室に、通常の約1.5倍の広さのライティングデスクを採用。


ゆとりのあるデスクワークが実現できるとあって好評だ。


●他にも、各ホテルはしのぎをけずってサービス導入に努めているが、
全般的に、ブロードバンド利用、LANケーブルの貸し出し、IP電話、FAXサービスなどが一般的になりつつある。


もはや、これらは他との差別化には結びつかないほど、標準化されてきている。


では、さらに一歩進んだ差別化となりうるサービスはないものか?


●まだまだ導入件数の少ないサービスはいろいろとある。


デジカメの画像を手軽にプリント化できる端末の設置や、
外食を避け室内で仕事に打ち込みたいときには、
部屋にあるPCで利用できる「飲食店デリバリー」サービスの導入。


これは、各飲食店とホテルが業務提携しており、
飲食物をホテルのスタッフが部屋にお届けする


料金は、ホテル料金と併せて清算できる。


●また、間接的にはホテル予約サイトへの加盟による集客アップ
(これはサイト数が極めて多いため、よりカンタンに予約できる点を一つのポイントと考えてみるべき)
もある。


わざわざパソコンを起動させて予約するには手間がかるとあって、
電話予約サービスを行っている「日本ビジネスホテル予約サービス」も好評。


「○○駅から近くて、無料でブロードバンドが利用できて、○○○円以下」
といった希望条件を言えば、
1~2分で条件にあったホテルを教えてくれる。


こういったアナログ面でのサービスもまだまだ存在し、好評を得ている。


●最後に、ポイントカードの発行について触れたい。


マイルが貯まるなど、
キャッシュバックや貯まったポイントが宿泊券になるなどのサービスが人気。


宿泊自体は、会社の経費で行うのだが、
キャッシュバックされた分は個人の利となる。


標準サービスを導入することは基本条件であり、
実は、こういうサービスが最も購買意欲をそそるのかもしれない。

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