玩具店来店促進

2001年08月15日号

●子供から大人まで、幅広いファン層に支持されるリカちゃん人形。


某玩具店が、面白いサービスを行っている。


店内地下1階の人形売り場にリカちゃんが住む架空の街をジオラマで再現し、
その一部を分譲して一般に提供するというもの。


購入者は、その土地に自分だけのミニチュアハウスを建てて、
『リカちゃんの隣人』気分を楽しめる。


●家は5種類、販売価格は200~400円。


家は自由にペイントすることが出来、
表札代わりにネーム入りの小さい旗を屋根に立てる。


購入すると、3ヶ月間住人として登録となる。


購入は、基本的に一世帯一軒。


購入時には、架空の住民票の登録も行う。


住民票には、夫婦・兄弟・カップル・ペットなどの名前を登録することができる。


また、ジオラマには冬には雪を積もらせるなど、
四季の移り変わりに応じた細部の演出も行う。


●客層としては、OLやサラリーマンなど成人が多いという。


当然、リカちゃんの家周辺が最も人気が高いようだ。


【見解】


●販売価格から見て、
このサービスでの利益というのは考えられない。


ポイントとしては、
自分の建てた家が「冬になったけどどうなっているのだろう」という思いに引き寄せられる来店促進にある。


このサービスも、「特に昼休みに立ち寄るOL層らの人気が高い」ことからもわかるように、
クチコミ・話題作りを狙ったものだろう。


【総括】


●少し大げさな話になるが、
実際の家・土地分譲でもこういった“あそび心”は演出できないものか?


実際に、「リカちゃんの家」を建てることは無理にしても、
ネーミングやパンフレット作成時も、
その土地にまつわるエピソードや実話を物語調に演出する。


“あそび心”がもてはやされる時代。


また、そういう層の人たちが結婚し、家を購入している。


“やすらぎ”を求める家には、ほんの少し「夢」があっていいのかもしれない。

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