消費者参加型広告

2002年10月02日号

●「こんな商品あったらいいのにな」という願望をかなえるべく、
最近よく見られるのが「消費者参加型」の商品開発。


これまでは、メーカーが開発してきた商品をバイヤーが仕入れ、販売していたが、
客の嗜好も多様化している現代では、
より消費者の声が反映された商品が求められてきている。


実際、メーカー側にもこの意識は強く、
一般消費者の意見を収集する目的で、意見交換会なども行われているようだ。


●そんな中、あるトップデパートでも、
消費者のニーズに応え、個性的な品揃えにつなげる目的で、
買い物バッグの開発を始めた。


企画・開発に参加する消費者を「商品開発パートナー」と名付け、
男女十人ほどを募集する。


ここまではよくある話だが、同デパートの企画では商品販売に際して、
店頭の看板やチラシなどのいわゆる販促媒体に、
参加していただいたパートナーの名前や顔写真を入れることも予定しているという。


このような表現をすることで、二つの効果が得られるだろう。


一つは、名前や写真が載る以上、
参加するパートナーも気が抜けないという点。


つまり、商品の開発意識が高まることから、
より消費者のニーズに合った商品開発が出来るというメリット。


もう一つは、単純に広告としての面白さ。


地元の消費者が紙面に載るわけだから、
注目率という点では、非常に高い効果が得られるのではなかろうか。


【総括】


●以前にも、紹介したことがあると思うが、
チラシに消費者を参加させる方法として、
「チビッ子バーゲン」などで地元のチビッ子モデルを募集し、掲載するというアイデアがあった。


最近では、(プロの)モデルを使用したチラシも少なくなり、
台所事情の苦しさを切実に物語っている。


チビッ子モデル募集であれば、
そうした(プロ)モデル代という経費が削減される。


しかしながら、いくらモデル代がいらなくなるといっても、
募集における小イベントの開催費や、参加景品代など、
目に見えない部分での出費が多いというのが実情のようだ。


なにはともあれ、消費者を商品開発に参加させることで、
複数のメリットが得られる今回の企画は、一度試してみてもよいのでは?

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