店内の楽しい演出

2001年11月09日号

●今回は、お店の中で出来る『楽しい演出』について話してみたいと思う。


前回も出てきたバスケットコートが設置されているアメリカのスポーツシューズのお店では、
店内通路の角々に7ヶ所ほどゲームが置いてある。


例えば、パンチングボールもその1つ。


お金のかからない単なる器具だが、
面白いのはマイク・タイソンは何キロと書かれてある。


●隣に行くと、ゴムのマットがあり、ここで飛び跳ねろと書いてある。


そうすると、ジャンプしてから地面につくまでの滞空時間がでてくる。


マイケル・ジョーダンは1.1秒と表示されている。


誰でも世界一とは比較してみたいのか、みんな試している。


このような『楽しい演出』が店内のいたるところにあるため、
この店は家族連れでいつも賑わっているという。


●商店街などのイベントでも、こういったことを応用して、
ある一角に握力計や背筋計などを置き、
右手の握力と左手の握力と背筋力の合計を表示して、
ベスト5には景品を差し上げる、といったコーナーを設ける。


上位10人くらいまでの名前と記録を表示し、
その人たちより良い記録が出た場合、
10位の方は外され上位10人に登録・表示される。


たいした企画ではないのだが、
客が持っている競争心とか、
子供の前で父親の権威を示したい気持ちを刺激することは出来る。


お金をかけなくても、
こういった何気ないものに、世のお父さん達は張りきるものだ。


【総括】


●家族で買い物、こういう時父親は店内ですることがあまりないという場合が多い。


今回話した器具の設置などは、
そういう父親たちの手持ち無沙汰解消のためだけではない。


きっと、来店促進のポイントにもなるはず。


よくデパートなどに授乳室や保育室などがあるのも同じ理由から。


それ自体は何の利益も生まないのだが、
来店促進の確かな理由になっている場合が多い。


なぜなのか?


今や車で少し出かければ、同じ商品を売っている店はいくらでもある。


そこに差をつけるのだ。


これを差別化という。

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