個人経営の自転車屋さん物語1

2002年07月24日号

●個人が経営している自転車屋さんと聞くと、
大型店隆盛のこの時代に、厳しい経営に直面しているだろうと予想される方も多いだろう。


アメリカにある個人経営の自転車屋さんの話だが、
売り方さえ工夫すれば、大型店にも負けないことを実証している。


あらゆる小売業の参考になると思うので、是非ご一読いただきたい。


●この店の成功の最大の要因は『サービス』にある。


店主の考えとしては、
自店の自転車が、他店の自転車よりも優れているとは思っていない。


当り前の話だ。


販売価格の差こそあれ、自転車そのものに違いなどない。


そこで、他店との差別化として得た最終結論が『サービス』だった。


同店では、10年以上前に、
購入していただいた自転車に1年間の保証期間を設定していた。


当時、他の店では30日保証が一般的だった時代。


他店も負けじと、2年間保証を打ち出してくると、
遂には「永久保証」に踏み切った。


●ここには、当然1つの計算がある。


ほとんどの場合、自転車は5年未満で買い換える。


無料サービスは大体1年目に集中し、
2年目には2~3割程度にまで下がる。


そこで打ち出した永久保証は、たいした保証にはならないだろうとの読みがあった。


もちろん、この永久保証は、それまで購入していただいた自転車にも適用された。


●また、この他にも様々なサービスを展開していく。


価格面においても保障期間を設定。


同店で購入したものと同じ商品が州内でより安く売られていた場合、
差額プラス10%を返金するというもの。


この保障期間は90日。


ただ、客の動向としては大部分において、
払い戻しを受けた人の約半数が、その日に払い戻された分、店で買物をしてくれるという。


●少々文章が長くなってきたので、次回続編をお届けしたいと思う。


これでもかのサービス攻勢で、
大企業にまでのし上がった『個人経営の自転車屋さん』の話に乞うご期待!

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