個人家電店の販売商材拡大作戦

2003年07月14日号

●家電業界では、大企業の価格競争が激化しており、
個人店は、相次ぐ売上減少、閉鎖に追い込まれている。


当メルマガでも何度か個人家電店の事例は紹介してきたが、
大手には真似のできないサービス、特別な品揃えで生き残っている店も増えつつある。


東京の小電気店を組織する電商ネットの販売スタイルが面白いので、紹介したいと思う。


●「行き届いたサービスと接客という地域密着の良さを生かすことができれば活路はある」
として、デザインが優れた輸入家電や、
地方都市では手に入りにくい雑貨類を差別化商材として扱っている。


さらに、ベンチャー企業の個性的な商品を探し出し、販売もしている。


例えば、在宅医療機器を扱うベンチャー企業の在宅採血セットや、
販売の際に説明を要する商材など、
なかなか大手では取り扱いが難しい商品も取り揃える。


●ビデオ、CD業界の大手TSUTAYAやゲオでは書籍も取り扱い、
その売上げを伸ばしている。


その理由として、お客の年齢層という共通項と共に、
「情報」という各々の商品の共通項が挙げられる。


どういうことかというと、ビデオやCDを“借りる”ということは、
その映像や音楽という固形化されていない情報を得ることとなる。


書籍も同様で、物質的に形はあるが、
お金は、その中身(内容)を得るために購入する。


その点で、レンタル店における書籍販売は非常に都合が良い。


話が少しズレてしまったが、
同様に、個人家電店においても、その取扱い商材に制限を設ける必要などない。


●電商ネットの社長は、
「ベンチャー商品のマーケティング拠点として、地域に信用がある電気店は役に立つはず」
とも言っている。


特に、個人家電店の強みとしては、地域住人との距離にある。


そこで勝負をしなければ、大手に飲み込まれてしまう。


また逆に、地域に根ざした店が実現できれば、
住人の生活部分全てに関与できる。


なぜなら、家電は、我々消費者の一般生活に欠かせないものだからだ。


販売商材の拡大も、一つの生き残り策なのかもしれない。


【総括】


●バイヤー本当の仕事とは?


本当に一般消費者が欲しいもの、買いたくなるものを探し出してくることだろう。


そういう意味でも、電商ネットのように、
様々なユニークな商材を探し出してくれることは、
我々にとって購買意欲が高まるのは間違いない。


通り一辺の品揃えでは、誰も振り向かない。

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