レディース向けサービス

2001年11月26日号

●レディースデー、レディースサービス、レディースプラン…
サービス業や飲食業などで女性を優遇する手法が増え続けている。


なぜ、女性なのか?


こういった手法は今に始まったことではない。


それでも女性優遇。


どうやら、女性と男性は根本的に異なる消費行動を取るようだ。


この点を今日は説明していこうと思う。


●レディースサービスには様々なものがあるが、
ここでそのいくつかを紹介したいと思う。


まず、飛行機会社スカイマークエアラインズは、
昼の2便を対象に女性客に化粧品やチョコレートをサービスする企画を実施。


「もともと他社よりも女性客の比率は高いが、さらに増やす」ことが狙い。


競馬の世界でも、桜花賞、オークス、エリザベス女王杯の日をレディースデーとし、
通常200円の入場料を女性は100円に。


また、野球場の西武ドームもシーズン中、月1回のレディースデーを実施。


通常1600円の外野席を女性は500円に。


他には、ガソリンスタンドでは女性客に限って洗車サービスやティッシュプレゼント、
パチンコ店では女性客には出やすくするケースとストッキングをプレゼントなど、多種多様だ。


●東京の映画館では、毎週水曜日をレディースデーとし、
通常1800円を1000円にしている。


レディースデーを導入して1年半。


「入場者の総数を増やす効果が出ているかどうかの判断は難しい。」という。


映画にはヒット作とそうでないものの客の入りが何倍も違うため見極めにくいのだ。


しかし、曜日別の客の入りには明らかな変化が見られる。


導入前は平日(月~金曜)はほぼ同水準で肩を並べていたのに現在は水曜だけが突出し、
他の曜日の2倍に達するという。


それでも総数が膨らんだとは即断できない。


月~金曜の一定レベルに土・日突出型から水・土・日突出型へシフトが進んだ可能性が高い。


●それでは、女性ターゲットのサービスが、なぜこれほど増え続けているのか?


「男は概して保守的で臆病なのに対し、女性は新しい経験を求める気持ちが強い。
また女性の方が経験を求める気持ちが強い。
さらに女性の方が経験の伝達に積極的だし、巧みでもある。
料金を割り引いたり特典をつけるのは“経験”の機会を提供することになる。
ビジネスとしては理にかなっている。」
と専門家の弁。


ここで面白い事例がある。


大阪のある映画館が毎週水曜のレディースデーに加え、
火曜のメンズデーを設けたが、入場者数に大きな変化は見られなかったという。


どうやら、女性は自分の気に入った店やサービスを人に薦めるが、
男性客は気に入ったものは人に薦めるどころか秘密にしたがる習性があるようだ。


【総括】


●販促プロモーションにおいては、
地域性であったり、性別、年齢など、照準を絞り、行うことが適切。


例えば、新築マンションにリフォームのチラシをポスティングしてもほとんど反応はないだろう。


「ただチラシを打てばいい」「ただ雑誌に広告を載せれば売れる」は大間違い。


その前準備を怠ってはならない。

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