ビールの量り売り

2001年06月29日号

●ガラス容器が貴重だったかつての日本を思い起こさせる、
ビールの“量り売り”が一部で人気を集めているという。


ビール以外に、清酒や焼酎なども量り売りされている。


このシステムは、これまで衛生上の理由からあまり行われてこなかったが、
ある酒屋さんは、初回にビンの保証代400円を払ってもらい、
次からは空きビンを持参すれば、
洗浄済みの新しいビンにビールを詰めて渡すシステムを作り上げている。


●量り売りの、売る側のメリットとしては、
1 粗利が高い。
2 客とのコミュニケーションをとりやすい。
3 客の手元にビンが残るのでリピート率が高くなる。
…といったことが挙げられる。


さらに、量り売る商品を工場直送や地ビールなどにすれば、
“話題性”もついてくるだろうし、
また何より、エコロジーの風潮が高まっている現代にピッタリの販売システムだ。


●仕入れ先(メーカー)との商談さえクリアーできれば、
プラス要素が多く詰まった販促手法といえよう。


【見解】

   
●量り売りは何もお酒に特化したことではない。


例えば、化粧品やシャンプー・リンス、ジュースなど、
とにかく「容器」に入るものであれば全てに可能性はある。


今はスーパーなどでも芳香剤の「詰め替え用」など人気を集めている。


接客の場面を作れる小売業にとっては、
量り売りはコミュニケーションする絶好の機会となる。


●例えば、「1000円のビールを20%OFFの800円!」とするより、
「容器代はいらないので800円!」の方が、客にとっては新鮮なのかもしれない。


【総括】


●安売りのキャンペーンや価格の割引など、粗利を削って売上げを伸ばす方法もあるが、
今の世の中単なる「キャンペーン」や「割引」という言葉の良い反応が返ってくるとは思えない。


別に量り売りでなくてもいいと思うが、
キャンペーンの張り方、割引の仕方にひと工夫さえすれば、
消費者の心を揺さぶることが出来るのでは?

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