男性がくつろぐ場

2001年12月24日号

●またまたアメリカの話になるが、
今から約3年前にスタートした新ビジネスが面白い。


アメリカでは散髪・クリーニング・洗車の3つは“男の仕事”といわれている。


(日本でいう風呂洗いのようなものか?)


この3つを1つの店でできる店舗事業がそれだ。


店内は散髪コーナー、クリーニング受け渡しのカウンターの他に、
待ち時間用としてTVや新聞・雑誌が準備されている。


また、仕事もできるようにパソコンもあるそうだ。


店外では洗車もできる。


この3つのサービス以外に血圧測定のできるコーナーがあったり、
年2回の巡回医療サービス(血糖値やコレステロールを測ってくれる)も提供している。


●以前書いたと思うが、
1つの場所に希望するサービスや店が集中していればとても便利に感じる。


その考えから生まれたのがショッピングモールであろう。


同じ場所に少々高い商品があったとしても、
わざわざ2~3km離れた別の店に行くなんてことはあまりないだろう。


「ま、いいっか!」て感じでショッピングを楽しむことが多いと思う。


しかし、この新ビジネスはちょっと違う起点から生まれたようだ。


女性にはエステやスパなどサービスを受けながらくつろぐビジネスが多いのに比べ、
男性にとってそういったくつろぎのスペースが少ない。


そこで“必ずしなければならない仕事”をしながら、
“くつろげる場所”を確保したかったという発想から生まれた。


●また、このサービスの良いところはリピート率が高いということ。


約80%の客が月に1回以上は訪れるという。


アメリカの男性にとって、
奥さんと子供から逃げられる(?)くつろぎの場であるようだ。


また最近では、子供の散髪にかこつけて、
洗車やクリーニングをしに来る女性客も増えているという。


【総括】


●男性をターゲットにしたビジネスは非常に難しいものがあるが、
私自身このようなスペースがあれば是非行ってみたいと思う。


日本の男性の場合、クリーニングは別にして「散髪」「洗車」に加えて、
「お昼寝スペース」と「質の高いコーヒー」などが飲めたら最高だろうなあと思う。


以前何かの本で読んだのだが、
ある中国人に「日本人と中国人の違いは何ですか?」と質問したところ、
「目が死んでるのが日本人」という答えが返ってきたという。


やはり、世界から見ても日本男性は疲れているのだろう。


体全身でリラックスできる中間産業は今後成長ビジネスかもしれない。

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