使い捨てよだれかけ

2001年12月26日号

●家庭に赤ちゃんがいるとわかることだが、
食事が終わった時の赤ちゃんの洋服はベチャベチャ。


よくもこんなによごれるものだなあと感心するくらい。


当然毎回このように汚れてはたまらないと、
世のお母さん方は食事の前はよだれかけをつける。


ということは、そのよだれかけがベチャベチャ。


そこに、紙おむつと同様の発想にて使い捨てのよだれかけが登場した。


●商品は3層構造になっていて、
一番上は布シートでカラフルな動物がプリントされていて楽しい。


真ん中の層で吸収力の高い素材、
最下層は吸収したものを下にもらさないようなシートが使用されている。


サイズはS、Lの2サイズ。


紙おむつの場合、汚れが汚れだけに捨てることにも抵抗ないが、
よだれかけの汚物くらいなら洗った方が…と思われるかもしれない。


しかし、紙おむつの発売当初も同様のシチュエーションがあったという。


例えば、家族旅行で携帯し、使用するのならこの上なく便利だが、
毎日使い捨てとなると…という風潮があった。


しかし、そういった先入観なしで、
“簡便さ”に一度触れてしまうと、吹き飛んでしまうのだろう。


たちまち大ヒット商品となった。


使い捨てよだれかけも、使っていただくことでその価値に気付いて、
紙おむつと同じ道をたどるだろうとメーカー側。


●使っていただいてわかることだからもちろん、
無料サンプルを中心に広報展開を行っている。


今から20年くらい前、イギリスでも同様の商品が誕生している。


ただ、その商品は赤ちゃんの首に結ぶタイプで、
少ししか汚れてなくても使いなおしがしづらい問題があった。


これに対し、何度でも取り外しのできるファスナータイプを採用。


万全の構えで新商品を発売したわけだが、
果たして市民に受け入れられるかどうか…。


【総括】


●家庭内で済ませられるのならどんな商品でも、
買うより買わない方が安い。


ただ、現代の女性は本当に頭が良い。


とても簡単な例をあげるが、
例えば、今回のよだれかけにしても、
1回洗うのに5分を費やすとしよう。


12回で1時間。


会社勤めをしてる場合、
1時間の給与が1500円とした時、
そのよだれかけが1000円だったら安いとなる。


たった1つの商品では何とも言えないが、
生活全般を色んな角度で見直し、
より合理的な生活を営む女性が増えてきているのは確かだ。


●使い捨てで思い描くのはコンタクトレンズやカメラ。


実際、私自身も使い捨てコンタクトレンズを使用しているが、
とても便利だと思う。


まず洗浄が簡単だし、あまり気にならない。


何年も同じものを使うより目に良いし、
なんといっても無くしてもそれほど困らない。


ただ難を言えば、トータルコストが高いということ。


では、使い捨てではない通常のレンズなら全て満足かというと、そうではない。


先に述べた使い捨ての良さの部分がマイナスに転じるのだ。


よく考えてみたら、どんな商品にも一長一短がある。


リサイクルの現代だが“使い捨て”をキーワードに、
今一度メーカーも自社商品を見つめ直してはどうだろうか。


「こんなものが!?」
と思う商品がまんざらでもなかったりする。

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