成功報酬型

2002年01月28日号

●刻々と変化を遂げるインターネットの世界。


サービスの提供側にしてみれば、
昨日までの常識が今日には通用しない。


サービスの受け手側にとっては、より消費者サイドに立ったサービスが増え、
喜ばしいことだろう。


バナー広告などでは常識化しつつある「成功報酬型」に移行するサービスが増えてきた。


2件のインターネットサービスを紹介してみたい。


●1つは、競輪予想サイト。


競輪評論家が、有料にてレースの予想をたてる。


1競輪場1日当り5000円と、その業界ではリーズナブルな料金設定。


レースの前日、または当日までに情報をメール送付する。


しかし、ギャンブルである以上“必ず”はありえない。


極端な話、1日の全てのレースが全滅という日だってある。


そこで、的中しない場合は料金をいただかないという。


といっても、実際に返金するのではなく、
別の日を再度指定していただく仕組み。


これは、当たるまで続けられる。


いわゆる、成功しないと料金がかからない成功報酬型といえよう。


●もう1つは、求人サイト。


これは、情報を掲載した企業は、
求職者からの応募が無ければ料金がかからない仕組み。


よく経営者から聞く話に、
「求人にかかる費用が高い」ということを耳にする。


このサービスでは、
仮に応募があった場合でも、月額5000円という上限を決定。


何人応募者が現われても、5000円で済む。


中小企業などにはもってこいのサービスといえる。


●一言に成功報酬型といえば、聞こえは良いが、
サービス提供側にしてみれば、
いくらレースの予想が的中しなくても、求職者の応募がなくても、
情報を発信するまでに、人件費など間違いなくかかっている。


成功報酬型をサービスの窓口に位置付け、
全体の売上げで、そういった経費まで見込んでいるのだろうが、
やはり、厳しいサービス合戦の時代に入ってきたなと思う。


【総括】


●この成功報酬型に似たサービスは、
何もネットに限ったことではない。


ダイエット商品などでよく目にするのが、
「ヤセなかったら代金をお返しします」といった文面。


しかし、この売り方で実際に商品を返品する率はかなり低いという。


「ダイエットに成功しなかったのはこの商品が悪かった」というより、
「あの日の食べ過ぎが原因かも」というふうに、
自分に責任を転化するお人好しが日本人には多いらしい。


それを見抜いた広告作りをする経営者も多い。


●しかし、これを単なるキャッチコピーとして捉えるのではなく、
本格的に導入した販売展開も面白いと思う。


詳細にわたる返品の仕方や、その成果が一目でわかる相互情報のやりとりなどを確立し、
信頼感を植えつければ、かなり説得力のある商品をとなるような気がする。


エステなどでも、
「目標体重に達しない場合は受講後料金を半分返します」
としたら会員も増えるのでは?


しかし、やはり、こういった成功報酬型における最大のネックは、
採算の見方だろう。

米満和彦 著書一覧