テキストの表現力

2002年11月17日号

●ネットショップの利便性は、
わざわざ店に行かなくても、気軽にショッピングを楽しむことができる点が、
その大部分を占めるだろう。


わざわざ店に行かない、ということはつまり、
文字情報や画面上の商品説明だけで“買う”ことを決めなければならない。


では、香水のような“香り”が購入動機として最優先される商品はどうだろうか?


当然“香り”を感じさせることのできないネットショップ上では、
販売しにくい商品群ということになりそうだ。


●しかし、輸入香水で断トツの販売力をほこるネットショップがある。


年間売上げは、約2億円。


その販売力のキーワードは「ストーリー性」。


ネット上の商品にストーリー性を盛り込むことで、
実店舗以上に、より具体的なイメージを消費者に与えることに成功している。


●例えば、「仕事をエネルギッシュにしたい時におすすめの香水」や、
「松嶋奈々子、平井堅ら有名人御用達の香水」
「清楚なお嬢様を落とすのに効果のある香水」
「香水を使ってデートで失敗したユーザーの体験談」など。


例えば、おつきあいしている男性が彼女へのプレゼントに香水を選ぶ時などは、
店舗へ行き、香りを試すこと自体がはずかしいという男性もいるだろうし、
実際に、香りを試したところでよくわからない客も多いだろう。


そういう時は、この手のネットショップの方が選択しやすい状況にあるのかもしれない。


一つハッキリしていることは、
売り方次第では、香りが伝わらないネット上でも香水は売れるということ。


【総括】


●インターネットは、必然的に画像(もしくは動画)とテキストのみで構成されている。


(もちろん音もあるが、まだまだ表現力には乏しい)


それに対して、人間には五感があるわけだから、
どうしてもイメージの伝達力が弱くなってしまう。


しかし、テキストの表現一つでモノは売れる。


試食や試供品が最もその商品のイメージを伝えられることに間違いはないが、
販促手法が全てそこに集約されているのであれば、工夫が見られないし、
経費もバカにならない。


身近な部分で言えば、スーパーの試食コーナーのかわりに、
読むだけで生ツバが出そうなPOPを作ってみてはどうだろうか?

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