はじめましてメール

2001年10月15日号

●自社でホームページを作っていても、
クライアント企業の担当者にその存在を知ってもらい、
興味を抱かせるような広報活動の工夫がないと、
アクセスすらしてもらえないのが現状だ。


そんな中、某アルミ加工メーカーは、
メールによる広報活動で新規顧客の獲得に成功している。


●それは、ターゲット企業に送る『はじめましてメール』。


そのメールを見て返事がくるレスポンス率は15%と高く、
そのうち2割近くは見積り作成にまで至っているという。


送信するメールの内容は、
「自社のホームページを見てください」
といった実にシンプルなものにもかかわらず、
高レスポンスを得ている。


●同社のホームページは特別凝った作りというわけでもないが、
アルミ加工に特化した独自のシステムにより納期短縮を実現し、
競合との差別化が図れている。


なんと、従来の3分の1という納期短縮が実現するという。


そしてもう1つ、レスポンス率が高いのには訳があった。


あらかじめ自社の技術を必要とする企業をしっかりとリサーチし、
ターゲットを明確に絞ってメールを送るという努力があった。


「満足してもらえる仕事ができなければ、1度だけの取引で終わってしまいます。
ですから、2回目の注文が入って初めて取引先企業と信頼関係ができたと思うようにしています」
と常務取締役。


●また、応答履歴をデータベース化し、
一定期間連絡のない顧客には『ごぶさたしてますメール』を送信。


手間を惜しまないことが成果につながっている。

 
【総括】


●今、迷惑メールが社会的問題になっているが、
そこに高い技術と他との差別化、そして誠意があれば、それは迷惑とはならない。


なぜか?


客も欲している情報だから。


本来、通信とはこのように使用すべきもの。


コンピュータプログラムによる無差別送信ではない。


京都にある同社は今や関東・九州にまで取引先を拡大している。

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