集団パフォーマンス

2001年10月22日号

●アパレルメーカーが、今年4月のとある土曜日にイベントを行った。


男性モデル60人を使い、
胸にメーカーロゴをあしらったTシャツを着て、東京・銀座の歩行者天国に集結。


同社直営2号店の開店告知が目的としたゲリラ・パフォーマンスを行った。


●パフォーマーは、
(ターゲットである)若者が多く集まる4つの街に出没する。


移動中に向けられる視線の効果も計算に入れ、
徒歩以外の移動手段には地下鉄を利用。


まるで駅や電車をジャックしたような思い切ったパフォーマンスに、
驚いて振り返る乗客も多かった。


なぜ、このようなアピール手法を用いたのか?


●「手法の選択自体に深い意味はありません。どちらかといえば思いつきに近いもの」


最初は軽い気持ちから始まったという。


会議の席上、ブランドの認知度を上げるため、
キーカラーであるオレンジのTシャツを製作しては、という案が出た。


そしてさらに、
「それを誰かに着てもらえば宣伝になる、という話から“それなら大勢で歩いた方がインパクトがある”ということに。
最初にあったのは、“歩く交通広告”というイメージでした」


結果、オープニングの賑やかさが表現されながら、
コスト的にもさほどかからず高い効果が得られたという。


●遊び感覚のこのパフォーマンスも、1つだけ気を使った部分があった。


それは60人もの人間を使うため、
事故が起きたり、他の歩行者やお客様に迷惑をかけないようにすること。


帯同したスタッフもその点を第一に考え、行動した。


【総括】


●最近、この手の販促手法が多く目につくようになった。


集団で同じ単行本を読む、など。


こういった手法で二次的に期待できるものとして、
マス媒体にとりあげてもらえる確立が高くなる、ということ。


一風変わった販促だな、ということで、
雑誌や新聞にとりあげてもらえれば、非常に高い効果が得られるだろう。


このような手法を用いる場合はやはり、
あらゆる媒体に精通している広告代理店の力を借りるのが賢明だろう。

米満和彦 著書一覧