造園ビジネスの人気

2003年10月20日号

●日本と違い、アメリカには各家庭に広い庭がある。


この庭を使って、我が家だけの庭園を造る造園ビジネスが、最近流行っているという。


内容もプールや池、樹木の植樹といった大きなものから、
造園キットや園芸用装飾、エキゾチックな植物の販売といったものまで様々。


造園会社の数も、大小あわせて7万5千社にもなるという。


●会社の数が多くなれば、それだけ市場における競争も激化してくる。


こういった市場においても、他社との差別化を図るために、
各社は、取扱い商品による特色を強く打ち出しはじめている。


●例えば、自然の樹木を生かした公園風造園を専門にする会社、
数百ドルはする岩石の造園を専門とする会社、
彫刻やギリシャ風の円柱を造る会社など、自社の特徴を強く打ち出している。


●なかでも今、最も人気のある商品が、コイや金魚、水生植物で飾られた小さな池。


ミシガン州に本拠地を置く「e-ポンド」という会社が伸びている。


同社は、今から2年前の2001年から、
インターネット上でDIYキットを売り始めた。


池の建設を依頼する顧客が増え始めたことから、
このビジネスを思いついたという。


●仕組みは、まずメールで池の大きさやデザイン、小さな滝や噴水などの付属品について相談し、
それに最も適した池のキットを抽出、販売する。


売上高は前年比で2~3倍に伸びているという。


●金魚やコイが泳ぐその様は、まさに日本庭園といった趣き。


日本においても一時期、ガーデニングなどが流行ったが、
市場規模として、ここまで熟成しているとは言い難い。


【総括】


●アメリカから見て日本は外国。


当然のことだが、国内で流行っているものに外国のエッセンスを採り入れることで、
人気商品が出来上がることは往々にしてあり得る。


日本の造園市場のみなさんも、こういった海外の庭園の在り方を模索すべきだろうし、
それ以外の業種においても同じことが言えるだろう。


アメリカで人気のある寿司ネタにアボガド巻きがあるが、
きっと、日本人では発想し得ないものだと思う。


しかし、これが食べてみたら結構美味い。


日本で誕生して、海外でバリエーションが生まれる。


それらを再び日本に持ち帰ってみたとき、新たなビジネスが生まれるかもしれない。

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