病院に出店

2002年03月01日号

●大型病院では、見舞いのため訪問者だけで数千人となることもある。


皆さんも経験があると思うが、
見舞いに行く時は、必ずといっていいほど買い物をする。


入院患者に対する食べ物であったり、書籍であったり…。


しかし、病院内にある売店には、最低限の商品しか置かれておらず、
気の利いた商品は滅多にない。


その一方で、最近では、
病院の経営難という問題も取り沙汰されてきた。


そんな悩める病院が取った新しい経営戦略に触れてみたい。


●病院ビルの1~3階に流通業を導入している病院がある。


流通とは、花屋や書店、カフェ、レストランなど。


ショッピングセンターを丸ごと導入している病院もあるほど。


1日7000人の訪問者がある子供病院では、
子供服やおもちゃ屋さんが入店している例もあるという。


これら他業種導入により、新たに家賃収入を見込むのだ。


また、流通業を導入することで、
病院のイメージアップや、
患者とその訪問者へのサービス向上にもつながっているという。


●また、病院内にスポーツジムを導入している例もある。


他のジムと違うのは、
常時、医師が詰めていること。


これにより、ジム生の健康管理に対する適切な助言ができるとあって好評。


いくつかの例を挙げたが、
いずれも、病院側の経営難という側面以外に、
流通業のニーズも見え隠れする。


流通側にとっても、出店する場所というのは何より重要なポイント。


そこに多くの人が集まり、
少なからず自社商品の需要があると判断しているのだろう。


病院だから出店なんて出来ない、なんてことはない。


病院こそ、今後の新しい市場かもしれない。


【総括】


●出店する側も、される側も、それぞれの思惑がある。


特に、利害関係に関しては、両者慎重にならざるを得ない。


しかし、両者にメリットが見出せれば、
両者ともに潤うことができる。


販売を促進させるためには、立地条件は必須となる。


経済不況の中、民と官の壁もなくなりつつある。


今まで候補にもあがらなかった場所が、
今後“売れる場所”になる可能性は高い。


常識という概念を捨て、自分の身の周りを見つめてみよう。

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