印ビジネス

2001年09月12日号

●阪神大震災など、大きなニュースが起こったとき、
必ずといっていいほど『ボランティア』という言葉を耳にする。


ではなぜ、若者はボランティア活動に積極的に参加するのだろうか?


それは多分、日常生活において、
自分の存在感をアピールできる場所がないからだろう。


「人の役にたつことをして、周りに認知してもらう」
という発想から、
「人生のどこかに生きる証、つまり印を残したい」
が生じるのではないか?


●イタリアの墓地は、日本のそれとは違い、
まるで“彫刻の森”であるという。


具体的な物を形取った墓や、銅で作ったモニュメントそのものが墓になっていたり、
その形は様々であるという。


死んだあとに忘れられないような存在になりたい、
という意識が強いらしい。


●世界には、お墓以外に印を残し、観光資源として利用しているところがある。


アメリカ・ハリウッドでは、
映画スターの手形が劇場広場に並べられている。


これもやはり、生きた証なのかもしれない。


【総括】


●墓であれ、銅像であれ、財を築いた人は、
いかなる方法を用いてでも、自分の生きた証を後世に残すことができる。


では、お金のない人はどうなるのか?


それは、お金の有無に関わらず、
死んだあとに何かを残したいというニーズは間違いなく高まっている。


そこに、「印を残す」発想のビジネスが見えてくるのでは?

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