再生

2002年01月23日号

●日本は今、キャラクター全盛時代といえる。


アニメやゲーム、人気アイドルもキャラクター化され、
その権利が売買されている。


最近では、日本生まれのキャラクターを、
海外企業に持ち込んで権利を販売する企業も出てきた。


なぜ、これほどまでにキャラクターが売れるのか?


やはり、知名度、認知度が非常に高いということがあげられるだろう。


例えば、菓子業界に新規参入してきた企業の新商品であれば、
菓子業界における、その社名認知度はほとんどゼロに等しいが、
そこに、キャラクターのオマケなどをつけることで、
売上げを増やすことが可能となる。


●では、そのキャラクターを作る会社は、
どのようなことをしているのだろうか?


もちろん、人気キャラクターでないと売れない。


では、人気キャラクターを作るには、
やはり巨額の販促費などを費やし、キャラクターの成長に努めている。


そうして完成したキャラクターを、
分散もしくは一括して売り、利益を生んでいるのだ。


そこには、当然「成長できなかったキャラクター」も無数に存在する。


そういった消えていくキャラクター達と共に、
もう1つ消えていくものがある。


かつて人気があったが、時代の変化と共に売れなくなっていったキャラクター達だ。


●しかし、それは何もキャラクター業界に限ったことではない。


広い意味では、商品ブランド名などもその類となる。


人気に陰りがでてきたブランド商品を、
効率のために、生産中止する場合が多いのだ。


あるトイレットペーパーのブランドが製造を中止した。


しかし、全国に強力なチェーン店舗を持つ別企業がこれを買収し、
販売をはじめたところ、再び同商品は大ヒットしたという例がある。


メーカーとしては「これ以上販売しても採算が取れない」という判断をしたのだが、
それをそのまま小売販売企業に持ち込むことで息を吹き返した。


販売企業にとっては、ブランドイメージを確立するまでの経費がそれほどかからず、
商品販売に成功したわけだ。


●キャラクターやブランドを投棄するのはいたしかたないこと。


常に新しいものを生み出していかなければ、
企業の飛躍が見られないからだ。


しかし、我々広告業界も含めて、
今一度消えていったブランドやキャラクターに目を向ける必要がある。


なにせ、売買の展開をしていないものであるため、価格も安いだろうし、
何といっても、イメージ確立における経費が安く済むメリットがある。


例えば、かつてのTVアニメのキャラクターなどは、
子供にとっての目新しさと、
親にとっての懐かしさが共存しているわけでおいしい。


【総括】


●キャラクター商品が多い日本で、逆の見方をすると、
右を見ても左を見ても同じキャラクターばかり、というイメージはある。


今流行りのキャラクターはどうしても高い。


また、売れるため、あまり値引きもきかない場合が多い。


また、上記のトイレットペーパーのように、
意味のなくなった商品を違う形態の企業に移動することで、
意味を持つ場合もある。


ブランドやキャラクターは、株のようなものかもしれない。


今まで魅力的であったが、
倒産してしまったブランド・キャラクターを探してみよう。

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