リサイクルショップの背景

2001年10月31日号

●今、リサイクルショップが流行っている。


なぜか?


当たり前の話だが、この地球上にある資源は限られている。


これはよく言われることだが、今いち、ピンとこない。


なぜなら、私たちの身の回りにモノがあふれているから。


これ以上ないというくらいあらゆる分野のあらゆる商品がいつでもどこでも手に入る。


だから、ピンとこない。


しかし、石油をとってみても、
このまま使い続けたら30年後にはなくなってしまう。


たった30年で“なくなってしまう”。


このことを意識をもって考えれば、
人々がおのずとリサイクルの道を選んでいくのは当然。


そして、このことにピンときた人たちがこの業界に参入し、成果をあげている。


●江戸時代の日本は理想形だったと言われる。


250年間で経済成長率は7%だったが、
元々資源のない日本という国であれだけ爛熟した江戸文化を構成した最大の理由は、
リサイクルだと言われる。


例えば、引越しをする場合、
まず大八車ひとつに着るものと鍋釜をのせ、
タンスなどは全て近くの古道具屋に売って移動する。


そして、新しく引越した先の古道具屋からタンスを購入し生活する。


だから、1つのタンスが100年、150年と、
20人、30人のご主人様の下で修理されながら使われる。


だから、経済成長はしなかった。


●ある商品を1つ売ったら、
多分修理のマーケットが倍、リサイクルのマーケットが新品のマーケットと同じくらいあったはず。


そうでなければ、資源の少ない日本ではやっていけない。


例えば、現代では宝石は1人につき1万円くらいのマーケットサイズだが、
修理のマーケットは250円くらいしかない。


つまり、2.5%。


これではうまくいかない。


しかし、江戸時代は5000円の宝石があったら修理が1万円、
リサイクルは5000円くらいのマーケットがあった。


今の日本人の考え方を根本的に変えていかなければ、
この先やっていけない状態なのだ。


●割り箸でも、韓国では金属、中国ではプラスチックのものが用いられ、
何回もリサイクルする。


現在、日本の人口は江戸時代の約5倍。


江戸時代の時以上にリサイクル文化を推進させなければならないのだ。


こういった背景をもとに、リサイクル業界は盛り上がりつつある。


頭の良い日本人なのだから、
1つでも多くの商品をより早い時期にリサイクル化するべきだ。


【総括】


●CDラジカセが新品価格で1万円に対して、
修理代が15000円すれば、
誰だって新品を買い換えるに決まっている。


ではなぜ、ゼロから作る新品の商品の方が、修理代より安いのか?


これは、システムの問題だ。


新品を作るシステムの方が、修理をするシステムより発達しているから。


それなら、修理・リサイクル分野のシステムを高めていけば、
おのずと安い代金で修理・リサイクルが出来る。


リサイクル業界の盛り上がりに期待したい。

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