ハンドマッサージキャンペーン

2002年04月19日号

●大手のキャンペーンプロモーションには様々なものがある。


ただし、その多くがイメージを訴求するものが多い。


例えば、新商品を“知って”もらうためのサンプリングキャンペーンであったり、
企業イメージを高めるための催事キャンペーンであったり。


実際に“売り”に結びつくものは少ない。


商品をアピールするために、いくつかの仕掛けを用意する。


その仕掛けから商品販売に結びつけるまでの距離が長いほど、
実売には結びつきにくい。


そのようななか、1つの仕掛けから実売までつなげ成功した例を紹介したいと思う。


●ハンドクリームメーカーが全国的に行った「ハンドマッサージキャンペーン」がそれだ。


ハンドクリームといえば、一年の間でも冬にさしかかる頃、
11月くらいから売れ出すという。


そのような特性を持つ商品であるにもかかわらず、
4月から11月の約半年間キャンペーンを行い、好成績を収めた。


会場には、マッサージを行う女性スタッフが7~8名待機し、
客1人当たり約3分間のマッサージを行う。


午前11時からスタートしたこのキャンペーンには、長蛇の列が見られた。


●日頃からハンドクリームを使ったことのある人も、ない人も、
直接クリームを使ってマッサージをしてもらうことで、
商品の最大の特徴であるビタミンEによる血行促進を実感した客が多かった。


このキャンペーンでは、他にも同商品のサンプリングやスタンプラリー、
ステージショーなどが行われたが、
何よりもマッサージが効果的だったという。


【総括】


●例えば、健康ジュースのサンプリングキャンペーンを行った場合、
消費者にとってどれほどのインパクトを残せるだろうか?


「おいしい!」と思うかもしれないが、
「是非買いたい!」とまで感じる人が何人いるだろう?


今回のハンドクリームも健康ジュース同様、
日常生活において、必ずしも必要とされる商品ではない。


(乾燥肌の女性などにとっては必需品であるだろうが)


しかし実際に、自分の肌につけてもらった時のインパクトは、
健康ジュースよりも高いように感じる。


●商品の特性にもよるが、今回のキャンペーンのポイントは、
直接マッサージをすることにあったと思う。


3分間もマッサージをすれば、誰でも心地よくなるに決まってる。


健康ジュースの場合でも、
「ビタミンCが足りないと、このような悪影響がある」
「このジュースを飲むと、このように健康に良い」
ということを訴求できて、
はじめて実売につながるのではないだろうか?


人は誰でも「自分の健康」ほど、不安で真剣なものはない。


「自分の健康」が良くなるという自覚を芽生えさせることができれば、
きっと、キャンペーンは成功するだろう。

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