デザインを公募する

2002年10月30日号

●販促媒体を製作するとき、
「どうすれば目立たせることができるのか?」
「どうすれば消費者にメッセージを伝えることができるのか?」
という、最も基本的な部分が最も難しい部分となるだろう。


販売する側からだけの視点で表現してしまうと、
一般消費者には届かないことも往々にしてある。


そこで今回、紹介したい事例はパッケージデザイン。


JRの車内におけるワゴンサービスで売られている弁当のパッケージデザインを、
全国の学生を対象に公募するという企画が実施された。


●まだ名前が売れていない若手クリエーター達は、
作品発表の場を求めて常にエネルギッシュに試行錯誤している。


そういった人たちの未知のエネルギーを集めることで、
200以上の作品が集まり、上位5作品が採用。


約一年に渡って、実際の商品パッケージとして使用される。


このプロモーションのメリットは、
“プロ化”していない若手の、既存の概念にとらわれない作品が現れる可能性と話題性だろう。


常日頃から、販促媒体を手掛けているプロダクションやデザイナーは、
その企業のあらゆることを知り尽くしている。


だから、決して的外れな作品は出てこないが、
意外性のある作品も現れることは(あまり)ないだろう。


どちらにも一長一短はあるだろうが、
悪い部分がマンネリ化されれば企業の発展を妨げる。


新風を吹き込ませる意味でも、
一般からの公募というのは面白い販促手法だといえる。


【総括】


●何もかもが公募できるものではないが、
パッケージなどは結構幅広くアイデアを集めることのできるツールだといえる。


また、最近では、公募業界も整理されてきて、
比較的容易にコンテストを開催することができるという。


「公募」を専門とした月刊誌も数誌発売されており、
最終ページあたりに公募開催の方法や告知の仕方などが紹介されている。


公募にかかる賞金だけで見ると、
既存の制作会社に頼むよりも割安に実施することもできるかもしれない。


一度若手クリエーター達の未知の力を試してみてはどうだろうか?

米満和彦 著書一覧