これからのシニア世代

2002年03月15日号

●高齢化社会となっていく日本。


これまでのシニアのイメージから、介護に関する業界が注目を集めてきたが、
現実的には、まだまだ介護を必要としない「元気なシニア」が増加してくるようだ。


一般に、「団塊の世代」といわれる人たちが、
あと5年くらいで職場を定年していく。


まわりのおじいちゃん、おばあちゃんと呼ばれる人達を見ればわかると思うが、
とっても元気である。


消費社会の中で、その中心となってくるのは、
現役バリバリのビジネスマンであったり、
子育て中の主婦であったりする。


そして、その上の世代となると、
すぐに、介護や健食といった方向にいきがちだが、
その間に位置する「準シニア世代」が新たな市場を作っていくのは間違いないだろう。


●この世代には、今までのシニアと大きく異なる点が見られる。


1つは、アウトドアやレジャー志向が非常に強いということ。


スポーツやドライブ、旅行など、
「これからがお楽しみ!」といわんばかりに、
行動していく人が増えるだろう。


家にこもって… なんてことは、この世代にはあまりないようだ。


2つ目に、外国文化への対応力があげられる。


若い頃から海外文化(音楽や映画など)を受け入れてきた世代なだけに、
ワールドワイドな考え方や消費行動がが見られそうだ。


そして何よりも、今までのシニアと大きく異なる点が、
デジタル社会への対応力。


職場で十分にパソコン等を使いこなしてきた彼らとっては、
今後も、メールやインターネット等は、
なくてはならない存在だといえる。


●こういった潜在的能力に加え、職場をリタイアすることによって、
彼らは「財」と「時間」を手にすることになる。


これは、大きな市場になっていくだろう。


最近、シニア向けの旅行ツアーなどを企画する旅行会社が、
多く見受けられるようになってきたが、
それ以外の業界においても、注目すべき世代となるだろう。


例えば、シニア向けのテーマパークであったり、
シニアブランドのファッションなど、
今の若い層に受け入れられているコンテンツを、
そのままシニア向けに移動するだけでも、アイデアは出てくるはず。


【総括】


●今、若い世代の中で注目されているキーワードとして「ひとり」がある。


例えば、「ひとり旅」や「ひとり酒」など。


ゴミゴミした社会生活から離れて「ひとり」になりたい、
と思う人が増えているという。


一方、シニアも高齢という部分から、
「ひとり」となってしまう方も多くでてくるだろう。


会社よりも家族を大切にしてきた団塊世代。


どうやら、「自分」や「家族」といった、
“私”が重要なポイントになってきそうだ。

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